目次
はじめに
2025年で記念すべき第10回を迎える「龍馬脱藩トレイルレース」。
この大会には、四国カルストから太平洋側の須崎市までを駆け抜ける、70kmワンウェイの非日常体験が詰まっています。
筆者は第1回から数回出場。大会の空気感やコースのリアルな表情を肌で感じてきました。
本記事では、第10回大会を検討しているランナーに向けて、その魅力、特徴、ポイントをお伝えします。
龍馬脱藩トレイルレースとは?
開催時期
2025年11月9日(日)(第10回記念大会)
種目:70km 脱藩コース(四国カルスト〜吾桑小学校)/35km 源流点コース
スタート時間:午前3:30
制限時間:14時間30分(70km)
スタートとゴールが異なるワンウェイコースが特徴で、四国カルストを出発し、四万十川源流や太平洋へと続く道を駆け抜けます。
「非日常」を味わえるコース設定
スタートは深夜3時30分。
満天の星空のもと、県道383号線(通称:天空の道)を走り出します。

一面の暗闇と、ヘッドランプの列。静寂と緊張のなかに、冒険の幕開けを感じます。

天狗高原を過ぎると、ヒノキチップが敷き詰められた「森林セラピーロード」へ。足裏にやさしく、心も整う静かな森です。
四国の自然をまるごと駆け抜ける70km
この大会では、さまざまな地形と出会います。











自然の移ろいや地形の変化に富んだコースで、ただのレースではない、旅をしているような感覚に包まれます。
贅沢な時間、沿道の応援
この大会の温かさは、自然だけではありません。
コース途中では、地元の方々が声援を送ってくれたり、エイドで励まし合ったりすることも。
「ここまで来たら大丈夫!」
「ナイスラン!」
疲れた身体に、そうした一言が心から沁みてきます。
そのようにして過ごす道のりは、何度出ても新しい学びがあります。

コース概要(70km脱藩コース)
区間 | 特徴 |
---|---|
姫鶴荘〜天狗高原 | 星空と朝焼け。幻想的なスタート |
天狗高原〜不入山 | 森林セラピーロード。源流への道 |
不入山〜布施ヶ坂 | ロードと茶畑のアップダウン |
鶴松ヶ森〜風の里 | 山場の登り。風車が迎える絶景 |
蟠蛇森〜吾桑小学校 | 後半の勝負所。ゴールはすぐそこ |
県道383号線「天空の道」:スタート直後の下りロード。暗闇の中をひたすら進む。
森林セラピーロード:天狗高原でふかふかのヒノキチップを踏みながら静寂の森を抜ける。
不入山と四万十川源流点:第1関門。切り立った山の中、ここからが本番。
鶴松ヶ森・風の里公園:トレイルとロードを織り交ぜた急登が続く難所。
朽木峠~蟠蛇森:標高差800m。ラスト最大の登り。脚も心も試される。
吾桑小学校:最後は人の暮らしの中を駆け抜けて感動のフィニッシュへ。
出場経験者が語る|このレースの魅力ベスト5
1)非日常の始まりは「真っ暗闇の天空の道」から
夜間のスタート直後、県道383号線(別名「天空の道」)をヘッドライトの灯りだけで走る時間。視覚情報が限られ、五感が研ぎ澄まされます。
2)四国カルストの稜線と朝焼けの絶景
天狗高原を過ぎる頃、東の空がゆっくりと染まり始める。足を止めたくなるほどの景色に出会えます。
3)バリエーション豊かなコース構成
トレイル、林道、ロード、急登、激下り、茶畑、風車、関所…一つのレースでここまで多様な地形を味わえる大会は少ないです。
4)地元の温かい応援
地域の人たちが沿道から声援を送ってくれます。特に子どもたちの応援が力になります。
5)完走の先にある“達成感”が本物
70kmワンウェイは伊達じゃない。
タイムスケジュール
【脱藩コース】
2:30~3:30:受付、最終チェック
3:30:スタート(姫鶴荘)
8:00:第1関門制限時間(源流の碑)23km(4時間30分)
12:00:第2関門制限時間(風の里公園)39km(4時間)
15:00:第3関門制限時間(葉山 喫茶蔵)57km(3時間)
16:00:第4関門制限時間(三間川)61km(1時間)
18:00:フィニッシュ制限時間(吾桑小学校)70km(14時間30分)
35km部門は“登竜門”的存在
35kmの源流点コースは、道の駅布施ヶ坂でフィニッシュ。トレイル率が高く、累積標高も1,200mを超えるため、「ミドルレンジのチャレンジ」として非常におすすめです。
将来的に70kmを目指す方の“試金石”として最適。
アクセス情報
集合場所:スーパーマルナカ須崎店(高知県須崎市神田2500-1)
集合時間:午前1:00(バス出発)
駐車場:従業員駐車場を利用可能
最寄駅:JR多ノ郷駅(徒歩5分)
※詳細は公式サイトをご確認ください。
第10回大会に向けて
この大会には、走った人にしか味わえない感動がある。
記録を目指すのも良い。仲間と旅のように走るのも良い。
どんなスタイルでも、きっと心に残る1日になると思います。
おわりに
闇夜の天空ロード、四万十源流、蟠蛇森のラスボス感…。ここでしか味わえないドラマが詰まった70 kmワンウェイ。35 kmでも十分チャレンジングです。
今年こそ、あなたも龍馬の“脱藩”ルートを体感してみませんか?
第10回を迎えるこの節目に、ぜひスタートラインに立ってみてください。