暑い季節の登山やトレイルランニングでは「汗」が大敵。特に私のような汗っかき体にとっては、シャツ選びが行動の快適さを大きく左右します。今回は、私が実際に着用して試したファイントラック「ラミースピンエア ジップT」について、正直な感想とともに、最適なレイヤリング方法も含めて紹介します。
※本記事は実体験レビューです。
目次
先に結論|真夏の登山では、ドライレイヤーとの併用が快適だった
真夏の登山で実際に着てみると、ラミースピンエア ジップTは通気性の高さが印象的でした。
一方で、汗を大量にかく場合は、ラミースピンエア1枚だけでは乾きが追いつかず、肌に濡れ感や張りつきが残ることもあります。
私の場合は、ドライレイヤー+ラミースピンエアの2枚重ねの方が、汗をかいた後のベタつきや不快感を抑えられました。
大量に汗をかく真夏の登山では、単体よりもドライレイヤーと組み合わせて使う方が快適だと感じました。

ファイントラック ラミースピンエアジップT
風まとう、涼しい着心地の盛夏にぴったりのベースレイヤー。
高温多湿の日本で生まれた「ラミースピンエア」
このシャツは、国産アウトドアブランド「ファイントラック」が手がける夏専用のベースレイヤー。
finetrackの公式紹介によると、「ラミースピンエアは風まとう涼しさで快適」と紹介されています。
公式:finetrack ラミースピンエア ジップT
https://www.finetrack.com/products/l2-baselayer/ramiespin-air/

メーカーが挙げている主な特徴は、次の4つです。
1)汗を素早く広げる高い拡散性
2)風を受けることで乾きやすい高い速乾性
3)風が抜けやすい通気性
4)汗のニオイを抑える抗菌防臭加工
ファイントラックの試験では、有風時に一般的な吸汗速乾ウェアと比べて約2倍の速乾性を確認したとされています。
また、生地には抗菌防臭加工が施されており、汗のニオイの原因となる菌の発生・増殖を99.9%以上抑制するとしています。
数字だけを見るとかなり高機能ですが、実際の登山ではどうなのか。
ここからは、真夏の里山と山小屋泊を含む山行で実際に着用した感想を紹介します。
※速乾性・抗菌防臭性能はファイントラックの試験データによるものです。使用環境や発汗量によって体感は異なります。
実測レビュー①|素肌+ラミースピンエア
条件:晴れ/気温35℃/里山周回/素肌に「ラミースピンエア ジップT」単体
木々に覆われた里山の登山道はところどころ日陰になっていたものの、蒸し暑く、登り始めから滝のような汗が流れ出しました。
着用直後はサラッと快適だが、大量発汗後は乾きが追いつかず張りつき感が残る
休憩中も濡れが残り、再スタートでひんやり感が出やすい
単体運用は「通気感」は良いが、汗量が多い日は濡れ戻りが気になる。
実測レビュー②|ドライレイヤー+ラミースピンエア
条件:晴れ/気温35℃/
肌に「ドライレイヤー(半袖・クルー)」→上に「ラミースピンエア ジップT」
肌側はベタつきにくく、汗冷えの立ち上がりを抑制
表側(ラミースピンエア)は歩行風で乾きやすい体感
行動再開時も快適さが持続。汗抜きが早くストレスが少ない
■ ドライレイヤリングとは?
撥水性に優れた「ドライレイヤー」と、吸汗速乾性のある「ベースレイヤー」を2枚重ねることで、汗を肌から引き離し、ドライな状態を保つ仕組み。
肌 → ドライレイヤー(汗を通して肌をドライに保つ)
上に → 吸汗速乾ベースレイヤー(汗を吸い上げて拡散・蒸発)

山小屋泊でも翌朝にはしっかり乾いた
ラミースピンエアは、山小屋泊を含む山行でも着用しました。
日中はしっかり汗をかきましたが、山小屋に到着してから乾燥室に干しておくと、翌朝にはしっかり乾いていました。
さらに、翌日にもう一度着たときも、汗のニオイは特に気になりませんでした。
メーカーはラミースピンエアの特徴として速乾性と抗菌防臭性能を挙げていますが、実際に使ってみても、山小屋泊での扱いやすさは大きなメリットだと感じました。
特に山小屋泊や縦走では、着替えを増やすほど荷物も増えます。
夜に干して、翌朝また快適に着られた。
この経験から、ラミースピンエアは真夏の日帰り登山だけでなく、山小屋泊とも相性のよいウェアだと感じています。
※乾き方やニオイの感じ方は、発汗量や気温、湿度、乾燥室の環境などによって変わります。
汗っかきなら、ドライレイヤーとの組み合わせも試したい
私のように汗量が多い場合、ラミースピンエア単体よりも、ドライレイヤーと組み合わせた方が快適でした。
ドライレイヤーを下に着ることで、汗をかいた後も肌に直接濡れた生地が触れにくくなり、休憩後に行動を再開するときのベタつきも軽減されます。
ラミースピンエア自体の通気性や肌離れの良さと組み合わせることで、真夏の登山で汗による不快感を減らしたい人には相性のよいレイヤリングだと感じました。
大量に汗をかく人は、ラミースピンエアだけでなく、ドライレイヤーとの組み合わせも選択肢に入れてみるとよいと思います。
実際に真夏の白馬岳縦走で着用すると、さらりと乾いてまさに「風をまとう涼しさ」だと感じました。

ファイントラック ラミースピンエアジップT
風まとう、涼しい着心地の盛夏にぴったりのベースレイヤー。
サイズ感・デザインについて
身長181cm・体重78kgで、XLサイズを着用しています。シルエットは比較的すっきりしていますが、肩まわりに窮屈さはなく、登山中に腕を上げたり動かしたりしても突っ張る感じはありませんでした。
体に沿うフィット感があるため、ゆったり着たい場合は、普段のサイズだけで判断せず、公式のサイズ表も確認して選ぶのがおすすめです。
他の夏用素材と比べて、私が使い分けるなら
夏山では、ラミースピンエアのほかにも、一般的な化繊の速乾シャツやメリノウールなどさまざまな選択肢があります。
実際に使ってみた経験から、私なら山行スタイルによって次のように使い分けます。
真夏の日帰り登山や、発汗量の多い山行→ラミースピンエア+必要に応じてドライレイヤー
山小屋泊や縦走→ラミースピンエア
気温差の大きい山行や春・秋→メリノウール系
価格や汎用性を重視する場合→一般的な速乾化繊シャツ
どの素材が常に優れているというより、気温・汗の量・行動時間によって使い分ける方が快適です。
| 素材 | 強み | 弱み | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ラミー(苧麻)混紡 | 通気性・速乾性が高い | 大量発汗では張りつくことも | 盛夏・山小屋泊 |
| 化繊(ポリエステル系) | 軽量・乾きやすい | ニオイが気になる場合あり | コスパ重視 |
| メリノウール | 防臭・温度調整 | 盛夏は暑く感じることも | 気温差のある山行 |
ラミースピンエア ジップTが向いている人・向かない人
実際に使ってみて、特に相性がよいと感じたのは次のような人です。
向いている人
真夏の登山やトレイルランで使える薄手のウェアを探している
通気性や乾きやすさを重視したい
汗をかいた後も乾きやすいウェアを使いたい
ドライレイヤーとの重ね着を考えている
山小屋泊や縦走で、翌日も使いやすいウェアを探している
向かないかもしれない人
大量に汗をかいても、1枚で肌への張りつきを完全に抑えたい
汗をかいた後も常にドライな着心地を求める
春や秋まで幅広く使える厚みを求めている
ゆったりしたシルエットが好み
ラミースピンエアは、汗を大量にかいても完全に張りつかないウェアではありません。
実際に気温35℃の里山で単体着用したときは、発汗量に乾燥が追いつかず、濡れや張りつき感が残りました。
一方で、通気性や乾きやすさには強みがあり、ドライレイヤーと組み合わせることで、汗をかいた後の不快感はかなり軽減されました。
まとめ|真夏の汗対策で使いやすい一着
ラミースピンエア ジップTは、真夏の登山で通気性と肌離れの良さを実感できたウェアでした。
ただし、大量に汗をかく場合、1枚だけで完全にドライな状態を維持できるわけではありません。
私の場合は、ドライレイヤーと組み合わせた方が、汗をかいた後のベタつきや不快感を抑えられました。
また、山小屋泊では一晩乾燥室に干すことで翌朝にはしっかり乾き、ニオイも特に気になりませんでした。
真夏の登山やトレイルランで、
通気性の高いウェアを探している
汗をかいた後の乾きやすさを重視したい
山小屋泊や縦走で翌日も使いやすいウェアが欲しい
という人には、検討する価値のある一着だと思います。
購入リンク&関連情報

ファイントラック ラミースピンエアジップT
風まとう、涼しい着心地の盛夏にぴったりのベースレイヤー。

ファイントラック ドライレイヤーベーシックT
汗冷えや汗のベタつきを軽減するための定番シリーズ。
あらためて登山に必要な基本装備を見直そう!
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