五色台探索紀行 第5話

体験記・紀行

丘の上で見えたコンクリートの連なりは、瀬戸内海歴史民俗資料館だった。
外壁は石を積み上げたように荒々しく、内部は格子状の天井が広い空間を包む。
瀬戸内の暮らしが、建築ごと巨大な器に収められている。

瀬戸内海歴史民俗資料館

敷地に入ると、石の壁が連続して風景を切り取り、低く伸びる庇が影をつくる。
塔状のボリュームが空を差し、建築が地形と会話しているのがわかる。

石の外壁が描く大きな面
概要パネルと建築模型/重要文化財指定の掲示

館内の案内板に向かうと、「重要文化財指定」の掲示が誇らしげだ。
建物自体が文化の器であり、保存すべき対象であることを、ここで改めて実感する。

格子天井と回廊が包む展示空間

内部は天井の格子から柔らかな光が落ち、デッキの回廊が展示を取り巻く。
舟の実物大展示、漁具、生活の道具が“仕事の重さ”を伴って並ぶ。
歩く速度が自然と落ちるのは、ここに置かれているのが“時間”そのものだからだ。

舟の実物展示と二層の回遊路
藁で編まれた巨大な龍
「ウシンガ」謎解きのゲームシー

受付脇には手づくり感のあるゲームシート。
「守り人(モリビト)のへや」へ誘うPOPに導かれ、館内を回遊しながらクエストを解いていく。
展示の読み取りが“遊び”に変換され、家族連れでも記憶に残る。

石壁に沿う外階段の導線

石壁の外階段をのぼると、屋上のテラスに出る。
箱が連なる屋根の向こうに、森と海、島々の起伏。
五色台の稜線と瀬戸の多島美が一枚の画面に収まる。

屋上テラスからの瀬戸内の眺望

👉第1話:お遍路道を歩く


立ち寄りメモ

瀬戸内海歴史民俗資料館
見学所要:展示60〜90分+屋上10〜20分


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目標1)日本の標高3000m級峰21座のピークハントを目指す。現在は16峰を制覇。目標2):トレイルランニングで70kmを超える大会に出場して完走したい。悩み:猫背。左臀部が痛い。腰が痛い。左の足底筋膜炎。練習時間がない。体重が減らない。 目標3):ダイエット130日目81→75.5kg

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