伯耆大山 登山記録|初夏の静寂と残雪を歩く

読みもの

中国地方の名峰【伯耆大山(ほうきだいせん)】へ登ってきました。
標高1,729m、鳥取県の名峰であり、「日本百名山」のひとつ。
今回は、まだ雪の残る5月の静かな山を夏山登山道から登頂した記録です。


岡山から車で出発し、米子自動車道・米子ICを下車。
県道24号を約12km進むと「大山寺エリア」に到着します。

登山者用には「博労座駐車場」が便利。
とても広く、トイレも完備されています。

登山届は駐車場から少し登ったトイレ棟前のポストに提出可能です。


博労座から夏山登山道へ。
石段の参道を通り、「阿弥陀堂」の分岐を経て、ブナ林の中へ。

整備された丸太の階段が続きますが、段差が大きく体力を削られます。
歩幅を狭めて、段差の浅い場所を選びながら歩くのがコツ。


六合目避難小屋に到着。
ここから先、残雪が出てきました。登山道には約30mにわたり雪が残っています。

軽アイゼンを装着し、安全を確保。

雪の鎖場に挑むなら、軽アイゼンが必須!
「モンベル コンパクトスノースパイク」は軽量で携帯性抜群。
初心者にも扱いやすく、私もこの装備で命拾いしました。


六合目を過ぎると一気に展望が開け、傾斜も増します。
ガレ場を越え、ダイセンキャラボクの群生地を木道で進むと山頂が見えてきます。

山頂避難小屋を回り込むように進むと、ついに弥山(みせん)山頂へ。

  • 晴天ながら風が強く、体感温度はかなり低め
  • すぐにウインドジャケットを羽織り、防寒対策を

昼食は、山頂から少し下った「石室(いしむろ)」付近で。
風を避けられる上、残雪が残る幻想的な雰囲気。

そこから少しガレ場に出ると、北西のパノラマが一望。
残念ながら、この日は黄砂で日本海は見えませんでした。


帰りも同じ夏山登山道を使用。
下山は早いが、六合目の残雪ゾーンで油断…。

軽アイゼン未装着で見事に尻餅
隣を通りかかったおばさまに「気をつけてくださいね〜」と笑顔で声をかけられ赤面。

帰宅後、「登山靴を買い替えよう」と決意しました。


二合目付近で、中学生の団体登山とすれ違い。
なんと100人超!

ひとりひとりが元気に「こんにちは!!」と声をかけてくれて、こちらも笑顔になりました。


時間行動
06:25岡山IC 出発
08:00米子IC 下車
08:30大山駐車場 到着
08:50夏山登山口 入山
10:10六合目避難小屋 到着・アイゼン装着
11:05山頂(弥山) 到着
12:00下山開始
13:10登山口 到着

・5月の大山は残雪が残る静かな山旅が楽しめる
・軽アイゼンなど雪対策の装備があると安心
・登山道は整備されていて迷いにくいが、段差に注意

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